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日本帰化ロシア女性の井本沙織さん著「ロシア人しか知らない本当のロシア」読みました。
2010年 08月 01日
日本帰化ロシア女性で経済学者の井本沙織さん著
「ロシア人しか知らない本当のロシア」を読みました。 ロシア人しか知らない本当のロシア (日経プレミアシリーズ) 井本 沙織 / 日本経済新聞出版社 前から大和総研さんのサイトなどで 日本帰化ロシア女性で経済学者の井本沙織さん(現在は菅野沙織さん)の コラムなど拝読しておりましたが、 ついに日経プレミアシリーズの新書「「ロシア人しか知らない本当のロシア」を拝読しました。 (おそくね?) 出版年が2008年11月なので超最新の事情は 大和総研さんのサイトの論文やコラムを読んだ方がよいかもしれません。 2010年からはアジア事業調査部へ異動されたようですので 「ロシア万華鏡」は2009年10月の記事でおしまいなのでしょうか。 さて、「ロシア人しか知らない本当のロシア」ですが、 2回くらいは読み直したのですが、外国人の方が書いたようには思えない日本語に ちょっと驚愕を覚えます。女性という視点での一人称文は日本女性が書いているのかと 錯覚するような感じがします。 旧ソ連の卓越した航空宇宙開発の一翼を担われた数学者のお父上を持ち ノーベル文学書受賞作家のショーロホフを遠縁にも持つという家系からも 驚異的な知的能力を持った才媛であることはまちがいなさそう。 しかし、この書籍のタイトルですが、一般的に日本人はマスメディアの影響を受けて ロシアのことはほとんど知らないので、ほとんど知らない人(ビジネスパーソン)向けに 「ロシア人しか知らない」と表しているような気がしなくもありませんでした。 ミーシャ的には一般のロシア人もあまり知られていないエリツィン政権下で起きた事象などは こちらの本のが詳しいような気がしましたが、新書と専門書では提供できる情報量が異なるので それはやむをえないことかもしれません。 市場経済移行期のロシア企業―ゴルバチョフ、エリツィン、プーチンの時代 加藤 志津子 / 文眞堂 スコア: 菅野沙織さん的には経済学者なので、新生ロシアがデフォルトに至る経緯は 詳細に調査されていると思いますが、ビジネス新書という体裁とターゲット読者層を かんがみて内容は調整されているように思われもします。 日本から出張でモスクワへ行きましたというお話がなんども出てくるのですが とってもかっちょいいですね。 いろいろ実体験にもとづくお話がたいへん興味深かったです。 母国のロシアだけでなく第2の母国日本を愛してくださっている 菅野沙織さん(井本沙織さん)の今後のご活躍を切に願います。
by prncespycckaya
| 2010-08-01 21:31
| ロシアが描かれている
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